チェーン店の現場にある苦悩と、総合職の責務

最近某ハンバーガーチェーンで勉強することにハマっている僕は、コーヒーを啜りながら英語と戯れる年末を過ごしている。

今も店舗の席に座り、広い窓から交差点と、行き交う人々を眺めている。


横の席に何やら相談をしている男女が座り、なんとなく耳を澄まして勉強していた。


どうやら男性は近隣店舗を管理する本部の方らしく、落ち着いた声で女性の声を聞いている。
女性は店長の奥様らしく、30歳くらいだろうか。察するに、店長である旦那様は鬱病のようで、ここ1,2年悩み続けているようだ。

一般的な社員の働く時間の長さで、とても働けず、短時間勤務をしているような雰囲気だ。


そういえば僕の働く飲食チェーンでも、店長はかなり限界の雰囲気が漂っている。

飲食チェーンにおいては、仕事の負担が店長に集中し、人材不足も甚だしい。こう考えながら、飲食店の闇と、世の中が沢山の人々の負担で成り立っていることを認識する。

 

「おもてなし」という言葉で招致した東京オリンピックは終わったが、日本におけるサービス業の高品質さは、そういった人々の負担で成り立っている。物事には二面性があるとはよく言ったものだ。
サービスの品質と働きやすさを両立させることの難しさは理解した上で、総合職として両立への未来を日本社会に作っていかなければならない。

 

僕は沢山の子会社を抱える会社で働くが、これから働く世界はそういった最前線で働く人の姿が見えにくい場所だと思う。


自分達の事業がうまくいっている時がこそ、沢山の人々に支えられていることを忘れてはならない。
最前線で悩んでいる人達を救ってあげたいが、時には企業の収益と天秤にかけて救えないこともあると思う。


「しょうがない」で終わらせるのではなく、より良い方法を模索することが、総合職としての責務であると、若輩者ながら書き留める。